先月まで事務所の周りでも黄金色の稲穂が一面に広がっていましたが、10月に入りほとんど稲刈りが終了し、最近はコンバインの姿もめっきり少なくなりました。
標題は、私が解説するまでもなく「稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだということ。」という意味です。
ところで、私の事務所では「月間朝礼」(株式会社コミニケ出版)を使って日々の朝礼を行っていますが、平成26年9月30日に次のような文章が掲載されていましたので紹介したいと思います。
稲穂と天狗
最近Dさんは大型の案件を一人でまとめ上げ、社内でも評判になっていました。その仕事が呼び水となり、他にも大きな案件を3つも決めることが出来ました。
しかし、その後Dさんは社内での評判を急激に落としていきます。
なぜでしょうか。
それは、Dさんの言葉づかいにありました。
「あれは俺だったからできたんだよ」
そうです。Dさんは天狗になってしまったのです。
自らの仕事に自信をもつことはとても重要です。しかし、それは外部に見せるものではありません。自信はあくまでも、自らの内側を支えるものであるべきです。
そんなDさんを見かねた上司は、机の上に1本の稲穂とメモを置きました。
「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」
さすがにDさんも、その次の日からは、自分の発言に気をつけるようになったとのことです。
(今日の言葉) 謙虚は外に、自信は内に 以上です。
身に覚えのある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
気をつけていても、油断していると知らず知らずのうちに傲慢になってしまうのが人間です。気をつけたいものです。
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